第1821段 国蝶の大紫 其の拾伍
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』272号に
【国蝶の大紫】と題し
連作16首を発表し
評価を世に問ひけり。
その15首めの作は
虫めづる 姫にあらねど 昆虫の
不思議の世界 今日は少し知る
「虫めづる姫」とは平安時代の書物である
「堤中納言物語」に出てくる姫君のことなり。
姫君は毛虫が美しき蝶へと変態すらる様を
興味深く観察せしと内容にて
共感を覚えての作なり。