新編・伊勢物語 第1811段 国蝶の大紫 其の伍 星原二郎第1811段 国蝶の大紫 其の伍 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年15日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』272号に 【国蝶の大紫】と題し 連作16首を発表し 評価を世に問ひけり。 その5首めの作は 広げたる 二枚の翅の 鮮やかに 大紫の 滑空のさま 一般の蝶はひらひらと舞ふイメージなれども 大紫に限ってはハング・グライダーさながらに スゥ~とのオノマトペが相応しく美しいのである。