新編・伊勢物語 第1767段 足の爪を切りつつ 星原二郎第1767段 足の爪を切りつつ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和3年2月の或る日 徒然なるままに足の爪を切りつつ 歌を 爪切りの なき縄文の ひと如何に 爪切りたるや 爪を切りつつ と詠み コロナ籠もりの 閑人(ひまじん)の発想に自ら嗤ひけり。