新編・伊勢物語 第1663段 有り難たからざる神々 星原二郎第1663段 有り難たからざる神々 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和2年10月の或る日 コロナウイルス、未だに終息の見通し立たず 自宅に籠もり 歌を 囚(とら)はれの 人の如くに 過ごしゐるは 臆病神が 憑きゐるゆゑや と詠みけり。 而して、疫病神ならまだしも 疫病神や貧乏神や死神でなければ よしと肯ひけり。