第1645段 惚れたる女人へ折句を贈る
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和2年9月某日
その男の惚れたる女人の誕生日なれば
折句仕立ての歌
あなたとは
いついつまでも
しあはせに
手を携へて
ルンルン気分で
と詠み贈りけり。
折句とは5・7・5・7・7の各句の頭の文字を
横ではなく、縦に読むことに意味を持たせた歌の事なり。
而して結句の「ルンルン‥」とはいささか古き言葉にて
今や死語と言へるかもと思ひしかどその男、古き世の男にて
違和感を覚えず贈りけり。