第1629段 認知症の始まりか、単なるど忘れか
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和2年9月6日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
まう一首 次の歌
スーパーを 出でて帰宅の その途中
買ひ忘れたる 醤油に気付く
を事前に提出し臨みけり。
歌の心は 申し上げるまでもなく
高齢者の日常の心象風景の一つとぞ覚ゆ。
されどその男の住むマンションの1階には
スーパー有りて自宅エレベーターを降りれば
約20秒にてスーパーの入り口なれば
引き返し買ひ足すことも訳なきことなれども
そのスーパー、八月末をもって突如として
閉店となり啞然としたり。
而して歌会での評価は共感はあれども
作中の「醤油」に必然性ありや?
との疑問もあり高得点とはならず
再考を要する一首とぞ覚えけり。