第千五百九十二段 「つたや肘折ホテル」に宿泊して
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和二年七月下旬
みちのくは出羽の国の肘折温泉へと行き
「つたや肘折ホテル」に宿を取りけり。
自慢の温泉を楽しみ
歌を
熱き湯と ぬるき浴槽 並びある
肘折混浴 湯治の湯宿
と詠みけり。
歌の心はその宿は湯治宿にして
高齢の夫婦の介護が必要なる湯治客にも
安心して入浴を楽しみいただける事を願ひ
混浴としたる旨 趣旨に大いに賛同し頷きけり。
而して其の男も介護が必要となりし暁には
惚れたる女人を恃み再び来ることを願ひけり。