第千五百八十段 「八月の歌」 《平和への願い》その壱
昔、男ありけり。今も男あり。
その男令和二年七月下旬
朝日新聞社が募集の
「八月の歌」 《平和への願い》に
次の歌
令和はや 戦後の日日で あり続け
戦前、戦中と なることなかれ
を投稿し吉報を待ちけり。
而して七月十七日の朝日新聞の朝刊に
優秀賞の発表あれども
その男の作品、見当たらねば悔しき思ひをいだきけり。
歌の心は令和二年四月十日
亡くなりたる映画の大林宣彦監督の生前の言葉である
「今や日本は戦後ではなく、戦前である」
を踏まへて詠みたる作なり。