第千五百六十五段 真愛しき君に逢へぬのは
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和二年七月上旬
コロナウイルスの終息になほ至らぬばかりか
東京にては連日の多数の感染者の報道ありて
惚れたる女人あれども
逢へざる日々の続けば
歌を
まがなしき 君にしあれど コロナ禍に
相逢へぬ日日 続けば嘆く
と詠み コロナウイルスの影響により
生活の基盤そのものが大きく揺らぎゐる
人々と比ぶれば なんとも贅沢なる悩みとぞ
写るにや と思ひつつも嘆きけり。
※真愛しき とは とても愛おしい の古語なり。