新編・伊勢物語 第千五百六十四段 コロナにて逢へぬ日の続きければ 星原二郎第千五百六十四段 コロナにて逢へぬ日の続きければ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年七月上旬 コロナウイルスの終息になほ至らぬばかりか 東京にては連日の感染者の数の報道ありて 惚れたる女人あれども 逢へざる日々の続けば 歌を コロナにて 相逢へぬ日の 続きけり 寂しさつのる 狂ほしきまで と詠み コロナウイルスの影響により 生活の基盤そのものが大きく揺らぎゐる 人々と比ぶれば なんとも贅沢なる悩みと 映るにや と思ひつつも嘆きけり。