新編・伊勢物語 第千五百六十二段 手洗い後、ぢっと手を見る 星原二郎第千五百六十二段 手洗い後、ぢっと手を見る 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年六月中旬 コロナウイルスの終息に至らねば マスク着用、手洗い、うがひ等を 続け歌を 洗へども 洗へどもなほ わが両手 ウイルスゐむやと 疑ひ手を見る と詠みけり。 この作品、その男の浪漫派の大先輩である 明治の歌人の石川啄木の はたらけど はたらけど猶 わが暮らし 楽にならざり ぢつと手をみる (『一握の砂』より) を本歌としたる本歌取りの作なり。