新編・伊勢物語 第千五百六十一段 コロナ禍の花菖蒲園 星原二郎第千五百六十一段 コロナ禍の花菖蒲園 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年六月中旬 本来であれば知立市の知立神社にて 毎年恒例の花菖蒲祭が開催されて 花菖蒲短歌大会も盛大に開かれるはずが コロナウイルスのせいにて中止とあいなり 静かなる知立神社の花菖蒲園を訪ね 歌を コロナにて 訪ね来るひと 少なけれ 今を見頃と 花菖蒲咲く と詠み ギャラリー少なければ 咲く花の花菖蒲も咲き甲斐の無さに 寂しげなりとぞ感じられけり。