新編・伊勢物語 第千五百五十六段 退院祝ひのビール 星原二郎第千五百五十六段 退院祝ひのビール 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年六月上旬 体調を崩し、隣接の刈谷市総合病院に 救急入院し七日目の朝、主治医より退院の許可 下りしかば直ちに退院し 歌を 治療終へ 退院祝ひと 一杯の ビールは美味し 命嘉(よみ)する と詠み 主治医より退院に際して 何点かの今後の生活上での注意点の一つに 極力アルコールは控へるやうにとの事を 退院より数時間後に破りけり。