新編・伊勢物語 第千五百五十五段 病室にて読書三昧 星原二郎第千五百五十五段 病室にて読書三昧 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年六月上旬 体調を崩し、隣接の刈谷市総合病院に 救急入院し六日目の朝 歌を 病室に 過ごす日日をや 無駄にせず 良き書(ふみ)読まな 時間のあれば と詠み かねてより読みたきと願ひ持ち込みたる 古典の幾冊の内の「連歌集」を繙きけり。