新編・伊勢物語 第千五百五十二段 点滴に命を保ちつつ 星原二郎第千五百五十二段 点滴に命を保ちつつ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年六月上旬 体調を崩し、隣接の刈谷市総合病院に 救急入院し五日目の朝を迎へ 歌を 点滴に 命を保ち 静養が 治療法にて 時持て余す と詠み 人生を振り返りみる 時を神より与へられたると ポジティブに入院といふ 事態を捉へむとつとめけり。