新編・伊勢物語 第千五百四十八段 御来光に命乞ひ 星原二郎第千五百四十八段 御来光に命乞ひ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年六月上旬 体調を崩し、隣接の刈谷市総合病院に 救急入院し二日目の朝を迎へ 歌を 御来光 待ちかね起きて 病窓に 命乞ひする 生きたきわれは と詠み 藁にも縋る思ひにて 一心に祈りけり。