新編・伊勢物語 第千五百三十段 コロナにて歌を友とし籠もり過ごす 星原二郎第千五百三十段 コロナにて歌を友とし籠もり過ごす 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年五月中旬 コロナウイルスの非常事態宣言が延長され 辛き日日を送りつつ 歌を コロナ禍に うち沈みゐる 世間なれ 歌を友とし 籠もり過ごすも と詠み ステイホームなれども 歌詠みなれば自宅にて 紙と筆記具とパソコンと膨大なる創作の時間のみが 必要なれば、コロナ前とさしたる違ひは あらざるとぞ覚えけり。