第千五百二十七段 コロナウイルスの心境を推測
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和二年五月のゴールデンウイーク明けと
なれどもコロナウイルスにより
各学校の休校解除と至らねば
歌を
子供から 学校生活 奪ひ取り
家に閉じ込め コロナ何思(も)ふ
と詠み 将来は「コロナ世代」と呼ばれる
こともあり得る子供たちの今の状況を憂ひけり。
而して下の句は擬人法なれども
そもそもコロナウイルスは生命体といへるかも疑問にして
感情ありとは全く思へず
されば歌の構成そのものに無理かとも
想ひしかどそもそも擬人法とは
感情なきものに感情移入なれば
これもまた一首と宜ひけり。