新編・伊勢物語 第千五百二十六段 コロナよ共同湯を奪ふなかれ 星原二郎第千五百二十六段 コロナよ共同湯を奪ふなかれ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年五月のゴールデンウイークの 期間中なれども外出禁止にて 自宅に籠もりゐて 歌を ささやかなる 老いの楽しみ 共同湯を コロナよ奪ふ なかれと願ふ と詠み 日本の各地の名だたる温泉地には 多くの共同湯ありけり。 安く地元民の憩ひの場なれば 閉鎖になることを憂ひけり。