新編・伊勢物語 第千五百二十一段 ベサメムーチョ 星原二郎第千五百二十一段 ベサメムーチョ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年五月のゴールデンウイークの 期間中なれども逢ひたき女人に 逢へざれば 歌を コロナ禍の 只中なれば 吾が君に 逢ひたさつのる ベサメムーチョ と詠みメールを送りけり。 ※ベサメムーチョとはスペイン語にて 「私にたくさんキスして」なり。 同名の歌謡曲ありしかば ご存知の方々も多いのではとぞ覚ゆ。