第千五百十五段 わざはひも三年
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和二年四月下旬
コロナウイルスにより国難ともいへる
事態となり
歌を
【禍(わざはひ)も三年】といふ 言葉あり
如何なる吉事(よごと) 待つにやあらむ
と詠みけり。
※【禍(わざはひ)も三年】とは
わざはひを転じて福となす に近き意味にて
わざはひでも時が経てば幸福の種となることがある。
またはわざはひも三年たてば福となる。
わざはひも三年置けば用に立つ。
の意なり。
古人の知恵なりとぞ覚ゆ。