新編・伊勢物語 第千五百十四段 時疫はいつかは終息 星原二郎第千五百十四段 時疫はいつかは終息 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年四月下旬 相変はらず毎日のニュース番組を見遣りて 歌を 時疫(ときのえ)の コロナウイルスも 時経(へ)なば 終息するらむ 今は耐えむぞ と詠み、嵐の吹きすさぶが如き日日を 耐え忍びけり。 ※時疫(ときのえ)とは流行り病の古語なり。