新編・伊勢物語 第千五百十一段 大地震津波より今は 星原二郎第千五百十一段 大地震津波より今は 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年四月下旬 その男の住む三河の国は 東南海地震の発生により大きな被害が 考へられる地域なれども 目の前にある恐怖に対し 歌を いつか来る 大地震(おほなゐ)津波 免れれね それより今は コロナ恐ろし と詠み、怯えけり。 ※三句の【免れれね】とは 【免れることが出来ないであろう】の文語なり。