第千五百二段 鳥の歌【続・コンドル】
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和二年三月十五日発行の
立春知立短歌会の季刊誌の第270号に
『鳥の歌』と題して連作十八首を発表し
評価を世に問ひけり。
其の拾陸首目は
悠々と コンドル飛んで どこへ行く
文明とふは 滅ぶものらし
歌の心は‥
サイモンとガーファンクルの名曲の
『コンドルは飛んで行く』の舞台は中南米にて
かって高度の文明を開化せしインカ帝国も
僅か50人規模のスペイン人の侵略を受けて
あつけなく滅びたり。
古代より多くの文明が興り、かつ滅びたり。
仏教のいふ 諸行無常 盛者必滅 の法則に
従ひたればその現場に立ち合ひたしの
願ひ募りての作なり。