第千五百段 鳥の歌【続・信天翁】
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和二年三月十五日発行の
立春知立短歌会の季刊誌の第270号に
『鳥の歌』と題して連作十八首を発表し
評価を世に問ひけり。
其の拾肆首目は
信天翁 見に行く阿呆と 言はるるとも
この目に見たき 願ひ募れる
歌の心は
数年前のことなれど小笠原にある観光会社が
アホウドリ観察ツアーを開催と知り
早速、その男 申し込みしかど
催行人数が集まらず中止となりけり。
されば、人情として更に願望成就を
祈りての歌なり。