第千四百九十六段 鳥の歌【水薙鳥】
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和二年三月十五日発行の
立春知立短歌会の季刊誌の第270号に
『鳥の歌』と題して連作十八首を発表し
評価を世に問ひけり。
其の拾首目は
海面を 水薙鳥は すれすれに
飛び行く様は 見れども飽かぬ
水薙鳥は外洋にも生息域とする海鳥なり。
外洋にて、どの様にして眠るのか?
気になりて調べし事あり。
するとなんと飛翔しつつ小刻みに数秒間づつの
睡眠を摂るとのこと。
恐るべき能力とぞ覚ゆ。
歌の場面は客船にて船旅の折
ビールを飲みつつ眺めての歌なり。