新編・伊勢物語 第千四百九十一段 鳥の歌【出水の鶴】 星原二郎第千四百九十一段 鳥の歌【出水の鶴】 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年三月十五日発行の 立春知立短歌会の季刊誌の第270号に 『鳥の歌』と題して連作十八首を発表し 評価を世に問ひけり。 其の伍首目は 鶴五千 優雅優美に 飛びゐたり 筑紫出水の 平野はひろく 歌の心は‥ 筑紫は薩摩の国の出水平野にある 飛来数約一万羽を数へる 「出水市ツル観察センター」へと バードウォッチングに行きて 生まれたる作なり。