第千四百八十九段 鳥の歌【鴛鴦】
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和二年三月十五日発行の
立春知立短歌会の季刊誌の第270号に
『鳥の歌』と題して連作十八首を発表し
評価を世に問ひけり。
其の参首目は
設楽の里 寒狭川中 鴛鴦の
番(つがひ)幾組 寄り添ひ泳ぐ
歌の心は‥
三河の国は設楽の郡(こほり)の設楽の町に
鴛鴦の餌付けの施設あり。
名を【おしどりの里】とぞいふ。
鴛鴦は冬鳥なれば秋の終はりに
遠くシベリアより飛来し
春に帰る夫婦間の仲良き事にて世に膾炙したる
雌より雄が美しき鳥なり。
幾度とバードウォッチングに行きて
生まれたる作なり。