第千四百八十八段 鳥の歌【渡り鳥】
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和二年三月十五日発行の
立春知立短歌会の季刊誌の第270号に
『鳥の歌』と題して連作十八首を発表し
評価を世に問ひけり。
其の弐首目の作は
迷ひなく 海を越えゆく 渡り鳥
われはわが道 進みゆくのみ
歌の心は‥
日本には多くの種類の渡り鳥がゐて
秋に日本へ来て、春にシベリアなど北の大地へ帰る鳥
また春に日本へ来て、秋に南の島へと帰る鳥
彼らは彼らの生き方を全うしてゐるのであり
其の生き方に触発されて生まれたる作なり。