第千四百八十五段 学童集団疎開先の寺
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和二年三月十五日発行の
立春知立短歌会の季刊誌の第270号に
昨年の秋の吟行会の連作
五首を発表し評価を世に問ひけり。
四首目も作品は伊勢の国は津市にある
真宗高田派本山である専修寺にての
作にして
その昔の 疎開の学童 老いたれど
語り継げかし 戦の日日を
歌の心は歌会の仲間の最長老格の
天野マスミ氏はかって教師にて
学童疎開の新米教師として
名古屋市内の小学校よりこの寺に
集団疎開せし所なり。
その日々の話を聞きての作なり。