第千四百八十四段 専修寺の親鸞聖人の御廟
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和二年三月十五日発行の
立春知立短歌会の季刊誌の第270号に
昨年の秋の吟行会の連作
五首を発表し評価を世に問ひけり。
三首目も作品は伊勢の国は津市にある
真宗高田派本山である専修寺にての
作にて
親鸞聖人の 御遺骨ねむる 御廟なれ
忝(かたじけな)さに 深く頭を垂る
歌の心はその男の敬慕しやまぬ平安時代の
歌僧の西行法師の伊勢神宮を参拝されし時の作である
「なにごとの おはしますをば 知らねども
忝(かたじけな)さに 涙こぼるる」
を本歌としたる本歌取りなり。