新編・伊勢物語 第千四百六十四段 慣用句の歌【記録と記憶】 星原二郎第千四百六十四段 慣用句の歌【記録と記憶】 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年の或る月の或る日 国会中継の様子を思ひ出し 歌を 記録には あれど記憶に なしといふ 嘘かまことか 議員先生は と詠み 遠くは彼のロッキード事件の折に流行り また今年、映画にもなりたる『記憶にございません』 政治家にとっては実に便利なる言葉にて、逃げ道もあり 今後も多くの場面にて用ひられる事を苦々しく思ひけり。