新編・伊勢物語 第千四百六十二段 慣用句の歌【縁は異なもの味なもの】 星原二郎第千四百六十二段 慣用句の歌【縁は異なもの味なもの】 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年の或る月の或る日 惚れたる女人のこれまで月日を 思ひ返して歌を あなたとの 縁は異なもの 味なもの 腐れ縁にて 十五年過ぐ と詠み 人と人との巡り合ひの縁の不思議を思ひ この後の十五年を願ひけり。