新編・伊勢物語 第千四百六十一段 慣用句の歌【酒は百薬の長】 星原二郎第千四百六十一段 慣用句の歌【酒は百薬の長】 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年の或る月の或る日 酒を飲めるがあへて飲まぬ事を選択せし 人のゐる事を知り その事を肴に居酒屋にて語りければ 或る人曰く「酒を飲まざれば、人生の半分は損をしてゐる」 とふ人もゐれば、つらつら思ひ 歌を 酒こそは 百薬の長と いふなれど 吞兵衛どもの こじつけならむ と詠み 酒にて人生を棒に振りたる輩も多くゐることを思ひ 世過ぎ身過ぎは草の種との慣用句も思ひ出しけり。