第千四百六十段 忘八の彼奴からの電話
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和二年三月一日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
まう一首 次の歌
忘八の 彼奴(きやつ)と思(も)へど 時折に
電話来たれば 無下には出来ず
を事前に提出し臨みけり。
※忘八の彼奴とは【仁義礼智忠信孝悌】の八つの儒教思想の
大切な信条を持たざる愚か者の意
その者からたびたび電話とは‥
類は友を呼ぶ の譬へ有りにて
その男もまた忘八の輩とも第三者より
思はれぬにやとぞ憂ひけり。
而して、此の作も過半数の会員より
賛同をいただき【第千四百五十九段 世の雑事を聞かず】
と並び最多得点となりけり。
珍しき事とぞ覚ゆ。