新編・伊勢物語 第千四百五十四段 慣用句の歌【指切りげんまん】 星原二郎第千四百五十四段 慣用句の歌【指切りげんまん】 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年の或る月の或る日 初恋の相手、夢に見て さらにまう一首 歌を かづちゃんとの 「指切りげんまん噓ついたら 針千本のます」 かずちゃん何処 と詠み ♪どこでどうして 居るのやら♫ と高倉健さん唄ふ「時代遅れの酒場」の 歌詞を呟きつつ探せるものなら 探し出し遠き日の約束せしことを質し 会ひたき想ひ更に募らせけり。