新編・伊勢物語 第千四百五十段 慣用句の歌【弱り目に祟り目】 星原二郎第千四百五十段 慣用句の歌【弱り目に祟り目】 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年の或る月の或る日 何をしても上手くゆかざる日のありて 歌を 弱り目に 祟り目の今日は あきらめて 早寝し明日の 佳き日を恃む と詠み 明日は吉事(よきこと)起こらむと 日付変はれば、運も変はらむと ポジティブに考へけり。