新編・伊勢物語 第千四百四十九段 慣用句の歌【爪の垢を煎じて飲む】 星原二郎第千四百四十九段 慣用句の歌【爪の垢を煎じて飲む】 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年二月の或る日 或る友人よりかって指摘を受けたる その男の性格上の欠点の 【思ひ遣りに欠ける】を思ひ出し 歌を 思ひ遣りの 心に欠ける 吾なれば 汝(な)が爪の垢 煎じて飲まむ と詠み 思ひ遣りの心の豊かなる友人に 次に会ひたる折には煎じ給へと申し上げる所存なり。