新編・伊勢物語 第千四百四十七段 慣用句の歌【豚も木に登る】 星原二郎第千四百四十七段 慣用句の歌【豚も木に登る】 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年二月の或る日 或る歌会の席にて将来有望なる新入会員の作品に 対して大いに期待を込めて 歌を 試しけり 豚もおだてりゃ 木に登るか 初心者の作 おだてて褒める と詠み 新入会員の今後を見守り ゆかむとぞ覚えけり。