第千四百四十二段 学童疎開の日日の生活
昔、男ありけり。今も男あり。
その男令和二年二月十三日の
立春知立短歌会の毎月開催の
月例歌会に次の歌
今は遠き 戦の日日の 学童の
疎開の暮らし 偲びつつ佇(た)つ
を事前に提出し臨みけり。
歌の心は去年の秋
立春知立短歌会の恒例行事である
秋の吟行会にて伊勢の国は津市にある専修寺を
訪ねたる折の作なり。
その専修寺はかの太平洋戦争の末期
名古屋市内のある小学校の集団疎開先となり
低学年の学童の多くが一年以上を暮らしし寺なり。
而して、その集団疎開の引率の新任教師とて
同行せしが短歌会の仲間の長老格のA女史。
彼女より話を聞きての作なり。
而して、歌会での評価は
具体に乏しいとの指摘もあり
低き得点にとどまりけり。
残念なり。