新編・伊勢物語 第千四百四十三段 自慢料理をさあ召し上がれ 星原二郎第千四百四十三段 自慢料理をさあ召し上がれ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年二月十四日の聖バレンタインデーに 惚れたる女人より、チョコレートを贈られければ そのお返しと自宅に招き持て成し料理を作り 歌を 冬なれば 自慢料理の このシチュー 遠慮は要らぬ さあ召し上がれ と詠み 共に熱々のビーフシチューに舌鼓を打ち 北海道は小樽産の白ワインを楽しみ 二人の夜を過ごしけり。