第千四百三十三段 七癖の一つ
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和二年二月二日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
次の歌
温泉(ゆ)に入りて 歌を想ふは 七癖の
一つにあらむ 佳き歌浮き来よ
を事前に提出し臨みけり。
歌の心はその男、温泉 大好き人間なれば
折折に出掛けたる温泉、特に絶景の露天風呂より
山々を目にてめで、渓流の瀬音を耳にてめで
硫黄泉にゆるりとひたれば自づと歌が
湯の中ゆゑ浮かび上がる といふもの
されど歌人なれば、温泉にても歌を思ふは当然のことにて
癖に非ず との指摘を受けけり。
見解の相違とぞ思ひしかど一理あるなりと頷きけり。