新編・伊勢物語 第千四百三十二段 新春歌合せ会の【雑の歌】 星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第千四百三十二段 新春歌合せ会の【雑の歌】

 

昔、男ありけり。今も男あり。

その男、令和二年二月一日

美濃の国は郡上市大和にある

古今伝授の里フィールドミュージアムにて開催の

新春歌合せ会の【雑の歌】の部にかねて提出の

 

佳き歌に めぐり合ひたる 今日なれや

 今宵飲む酒 殊の外美()

 

にて白組として六番目の勝負に臨みけり。

その男の作は対する紅組の歌は

 

あおによし 奈良の仔鹿の 胃袋に

 プラスチックが 白く積もれる

 

にて念人は地元に近き可児市より参加のM氏

この六番も激しき論戦の後、十四名の判者の下したる

判定は八対六にて白組の勝ちとなりけり。

※結句の【愛(い)し】とは

第千四百二十八段の「豪栄道の引退」にても説明せしが

「良い、好ましい、見事である」などの

意味の古き大和言葉なり。

平安時代になり女房言葉の「お」が付き

「おいし」となり、更に時代が下り

語尾に「い」が付き「おいしい(美味しい)」となり

現代においては専ら食べ物と飲み物を褒め讃へる折の言葉なり。

而して、第25回 古今伝授の里・新春歌合せ会の

【恋】の部、【雑】の部 それぞれ八番づつ

合計十六番の勝敗の結果は、紅組七番、白組八番の勝ちにて

残り一番は持(じ)(引き分け)にて

見事、白組の優勝と相成り勝鬨をあげけり。