新編・伊勢物語 第千四百二十九段 カラオケ居酒屋にて 星原二郎第千四百二十九段 カラオケ居酒屋にて 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年一月の下旬 或る会の新年会に参加し 二次会となりカラオケ店へと行き 仲間の歌声を聴き 歌を オヤジらが 濁声(だみごえ)張り上げ カラオケで 演歌をうたふ 駅前酒場♪ と詠み プロの歌手にあらざれば 楽しみて歌へば充分とぞ覚えけり。