新編・伊勢物語 第千四百二十一段 榊原温泉を褒め称へる歌 星原二郎第千四百二十一段 榊原温泉を褒め称へる歌 昔、男ありけり。今も男あり。 その男令和二年一月の或る晴れの日 三重県は榊原温泉へと行きけり。 行きていで湯にひたり 歌を 伊賀と伊勢 国境に涌く いで湯にて 七栗の湯と 和泉式部讃ふ と詠み 平安時代の代表的な才媛の 和泉式部がその書物の中にて 褒め讃へたる事に頷きにけり。