新編・伊勢物語 第千四百十六段 年寄りなれども吼える 星原二郎第千四百十六段 年寄りなれども吼える 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年一月十八日 刈谷市文化協会の短歌部会の月例歌会に 次の歌 年寄と あなどるなかれ 若造に 何が解ると 吼え立ち上がる 事前に提出し臨みけり。 歌の心はその男、ある大学病院にて受診したる折 二十歳そこそこのインターンの人を嘗めたる 物言に立腹しての作なり。 而して、歌会での評価は過激なる言葉遣ひに 理解はいただけども得点に至らず。 されども留飲を下げたる心地に 歌会場を罷り出でけり。