新編・伊勢物語 第千四百十七段 炎鵬と栃ノ心の取り組み 星原二郎第千四百十七段 炎鵬と栃ノ心の取り組み 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和二年一月十五日 大相撲の初場所四日目の 炎鵬と栃ノ心の取り組みを 見終へて歌を 高々と 吊り上げられて 栃ノ心に 負けはすれども 炎鵬に拍手 と詠み あそこまで高々と吊り上げられしかば 栃ノ心を褒め 潔く負けを認めざるを得ぬ炎鵬に 判官びいきの拍手をおくりけり。