第千四百十一段 ガラスペンにて原稿用紙に書きゆけば
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和二年一月十二日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
次の歌
ペン先を インクに浸し 書きゆけば
気分は昭和の 作家ぞわれも
を事前に提出し臨みけり。
歌の心 その男の惚れたる女人より
頂きたるプレゼントの品である
ガラスペンにて書きゐる時の感慨なり。
現代に於いては作家の先生方々も多くは
パソコンにて作品を創作する時代なれば
絶滅危惧種の如き気分なれども
昭和の良き時代を懐かしみけり。
而して、歌会での評価は内容に理解を賜り
最高得点となり
気分は「こいつぁ新春より縁起がいいやぁ」の
歌舞伎十八番の「三人吉三廓初買」の科白を
口ずさみつつ罷り出でけり。