第千三百七十段 デッキにてひねもす
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和元年十一月三十日
丹後の国は京丹後市にての
小町ろまん短歌大会に
次の歌を
デッキにて 海眺めつつ ビール飲み
貴女を想ひ ひねもす過ごす
事前に提出し臨む予定なりしが
令和元年十一月三十日は
上州は高崎市にての
吉野英雄顕彰短歌大会と日程が重なり
その男の住まふ三河の国から見れば
上州と丹後は西東の逆方面なれば
出席を諦めけり。
されば短歌大会での評価は聞き及ばざりけり。
歌の心は、その男の太平洋フェリーにて
夏の船旅を楽しみたる折の作なり。