第千三百六十九段 太古の記憶、甦る
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和元年十一月三十日
上州は高崎市にての
吉野英雄顕彰短歌大会に
まう一首、次の歌を
勇魚取 太平洋は 波高く
太古の記憶 よみがへりくる
事前に提出し臨みけり。
歌の心はその男の太平洋フェリーにて
船旅を楽しみたる折の作なり。
而して、この作品 短歌大会での評価は
入選の栄誉に浴することなく
群馬県ペンクラブ会長の中曽根史一氏の記念講演
『文学の花 人生の花』を拝聴することなく
帰路に就きけり。
※勇魚取とは大海、太平洋などの海に
掛かる枕言葉なり。